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​天使と悪魔

人生において、予感は結構当たるものである。
すでに起きてしまったことに対して後悔しても、まさに後の祭り。
やめておけばよかった、そう思ってしまうのはもう二度とこの瞬間は訪れないと知っているから
なのかもしれない。


人類を試すような暑さは徐々に影を潜め、木々にも少しづつ色づきが見え始める。
これから本格的に冬に向かう前の休息の季節にも関わらず、閉め切られた室内では快適な温度を
感じる事ができない。
窓からはひと足先に赤く染まった紅葉が落ちるのが見える。
落ち葉となった葉の物音すら敏感に反応してしまうこの部屋で、一人の人間の前に立ち、指を挿
している女性がいた。 女性の名前はミキ。
不運にも事件に巻き込まれてしまった悲劇の主人公である。


ミキ 「犯人は、あなたです」

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